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Matzにっき


2007-01-18 [長年日記]

_ [OSS] グーグルのクリス・ディボナ氏:「われわれはプロプライエタリソフトも重視している」 - CNET Japan

GoogleのオープンソースプログラムマネージャのChris DiBona氏へのインタビュー。

しかし、わざわざそのようなことが強調されるほど Googleはオープンソースばかりにコミットしているわけではない。 もちろん、Googleはたくさんのオープンソースソフトウェアを支援しているし*1、 必要であれば資金も出している。

が、Googleほどの規模と技術者を抱えていれば、 私には、それはむしろ「少ない」と映る。

誤解してほしくないのは、私にはそれに対して非難するような意図は一切ない。 「やや残念」と思うことはあるかもしれないけど、 オープンソース化は強制によって行われるものではないし。

それにね、私にはGoogle(の中の人)の気持ちも分かる気がする。

私がオープンソースに注力する最大の理由は自分の自由を最大化することであり、 私がGoogleの中の人であれば、Googleの中(向こう側)のあらゆる情報やソースコードにアクセスできるのだから、外側(こちら側)への公開への熱意はそれほど高くならないだろう。 そんな中でオープンソースにコミットしてる「Googleの中の人」というのは むしろ尊敬に値するだろう。

とはいえ、それは私が「向こう側」に行くことを躊躇する4番目くらいの理由でもある。

*1  私にとって一番印象的なGoogleによるOSS支援はPython設計者Guido van Rossumの雇用である

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_ hyoshiok (2007-01-23 19:27)

>私にとって一番印象的なGoogleによるOSS支援は<br>Ruby設計者の雇用である。<br>とかなんとか。<br><br>企業にとっての一番のOSS支援というのがアクティブなOSS開発者の雇用に収斂しちゃうんですかね?

_ まつもと (2007-01-23 22:00)

結局はそうなっちゃうんでしょうかねえ。<br>ただ、GuidoはGoogleでフルタイムでPython開発しているわけではないそうで、そうすると生活の安定はあっても最大の貢献とはいえないような。<br>いや、Guido自身が望んでPython以外の開発をしているフシもあるけど。

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