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Matzにっき


2004-05-07 [長年日記]

_ [聖書]放蕩息子

先日、自己責任についたら、いろいろなコメントを受けた。 もうずいぶん時機を過ぎたと思っていたのだが、いまだに注目を集める話題だったとは。

その中でのコメント:

「放蕩息子の帰還」の説話が広がるといいのですが……(クリスチャンじゃないので、間違っていたら不適当だったらごめんなさい)

放蕩息子とは新約聖書にあるたとえ話である。「放蕩」とはあまり聞かない単語だが、 広辞苑によると

放蕩
ほしいままにふるまうこと。特に、酒色にふけって品行が修まらないこと。放埒(ほうらつ)。道楽。「―して家を潰す」「―息子」

ということで、「どら息子」という感じか。

聖書にはたとえ話がたくさん出てくるが、どれも素晴らしい。 このたとえ話も鑑賞してみよう(ルカによる福音書15章)。

また言われた、「ある人に、ふたりのむすこがあった。

ところが、弟が父親に言った、『父よ、あなたの財産のうちでわたしがいただく分をください』。そこで、父はその身代をふたりに分けてやった。

それから幾日もたたないうちに、弟は自分のものを全部とりまとめて遠い所へ行き、そこで放蕩に身を持ちくずして財産を使い果した。

何もかも浪費してしまったのち、その地方にひどいききんがあったので、彼は食べることにも窮しはじめた。

そこで、その地方のある住民のところに行って身を寄せたところが、その人は彼を畑にやって豚を飼わせた。

彼は、豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいと思うほどであったが、何もくれる人はなかった。

そこで彼は本心に立ちかえって言った、『父のところには食物のあり余っている雇人が大ぜいいるのに、わたしはここで飢えて死のうとしている。

立って、父のところへ帰って、こう言おう、父よ、わたしは天に対しても、あなたにむかっても、罪を犯しました。

もう、あなたのむすこと呼ばれる資格はありません。どうぞ、雇人のひとり同様にしてください』。

そこで立って、父のところへ出かけた。まだ遠く離れていたのに、父は彼をみとめ、哀れに思って走り寄り、その首をだいて接吻した。

むすこは父に言った、『父よ、わたしは天に対しても、あなたにむかっても、罪を犯しました。もうあなたのむすこと呼ばれる資格はありません』。

しかし父は僕たちに言いつけた、『さあ、早く、最上の着物を出してきてこの子に着せ、指輪を手にはめ、はきものを足にはかせなさい。

また、肥えた子牛を引いてきてほふりなさい。食べて楽しもうではないか。

このむすこが死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから』。それから祝宴がはじまった。

ところが、兄は畑にいたが、帰ってきて家に近づくと、音楽や踊りの音が聞えたので、

ひとりの僕を呼んで、『いったい、これは何事なのか』と尋ねた。

僕は答えた、『あなたのご兄弟がお帰りになりました。無事に迎えたというので、父上が肥えた子牛をほふらせなさったのです』。

兄はおこって家にはいろうとしなかったので、父が出てきてなだめると、

兄は父にむかって言った、『わたしは何か年もあなたに仕えて、一度でもあなたの言いつけにそむいたことはなかったのに、友だちと楽しむために子やぎ一匹も下さったことはありません。

それだのに、遊女どもと一緒になって、あなたの身代を食いつぶしたこのあなたの子が帰ってくると、そのために肥えた子牛をほふりなさいました』。

すると父は言った、『子よ、あなたはいつもわたしと一緒にいるし、またわたしのものは全部あなたのものだ。

しかし、このあなたの弟は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから、喜び祝うのはあたりまえである』」。

[ルカ 15:11-32 より引用]

基本的には「失ったものが返ってきた時には喜びがある」というテーマである。 参考となる知識は以下の通り。

  • ユダヤ人は戒律により豚を食べない。よって豚を飼うのは基本的に異邦人であり、 ユダヤ人にとっては最下層の職業。
  • 兄が非難されているようにも読めるが、実際は兄は立派な人物である。 ただ、弟に対しては不寛容であった。 彼が弟のことを「このあなたの子」と呼んでいることからも察することができる
  • 一般には弟は「罪人」、兄は「パリサイ人(or ユダヤ教聖職者)」と解釈されることが多い。 ここで「罪人」とは、戒律に厳密に従っていない人という意味。

これを今回の人質騒ぎに適用すると、「とりあえず助かってよかったね」ってことですか?

_ [教会]『あなたの宗教は何ですか?』

夜、なにげなくNHK教育の「ハングル講座」を見ていた。

おととしの戦隊モノの悪役だったお姉さんが出てたり、 今年の仮面ライダーのお姉さんが出てたりして、最近は特撮の地位が向上したなあ、 などどぼ〜っと見ていたのだが、韓国人女生と日本人らしい男性の登場するスキットの内容に すこし(いや、かなり)驚いた。

韓: あなたの宗教は何ですか。
日: 特に宗教はありません。あなたは。
韓: 私はキリスト教を信じています。あなたはキリスト教について知っていますか。
日: ええ。
韓: じゃあ、今度教会に行きませんか。
日: はい、明日一緒に行きましょう。

なんとストレートな。前から韓国は日本よりもクリスチャンの割合が多い(1/3くらい?)とは 聞いていたが。

フラビージョは「このふたりいい感じですね」などとコメントしていたが、 案外それは当たりかもしれない。 彼は魅力的な女性に誘われたから教会に行く気になったというのは、ありそうな話だ。

しかし、たまにはストレートなアプローチも見ていて気持ちがよい。

あなたの宗教は何ですか。

キリスト教について知っていますか。

今度一緒に教会に行きませんか。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]
_ naruse (2004-05-09 23:47)

例の三人が本当に危機的状況から帰還し、また「あなたにむかっても、罪を犯しました」と言っていたならば、帰還を喜び祝ったことでしょう。けれど、彼らは危機的状況にはなかったと思いますし・・・ねぇ。

_ べええ (2004-05-10 02:55)

いいですね。このようなストレートなお誘い。時にはこういうのもよさそうですねぇ。

_ sophia (2004-05-10 16:53)

はじめまして。私はクリスチャン(ローマカトリック)ですが、ミサに連れて行くと子供たちは飽きるし旦那はいやがるし・・・<br>「もう、教会にいこうよぉ〜!」って感じです。

_ kou (2004-05-11 23:49)

私が死んだら放蕩息子は生きていけるか心配だからと<br>まじめな息子ではなく、放蕩息子に全財産をやったという話は、、、<br>どこかで読んだんですが、、、出典失念、、、(; ;)

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