結局、次の日になってしまった。
で、実はパッケージスクリプトにバグがあって、 再パッケージしている。正しいmd5sumは
4344e18188bbdf3e5f19cdd3ade902bb ruby-1.9.0-1.tar.bz2 90b721dce088f455df914c9482508601 ruby-1.9.0-1.tar.gz 8e89b49e473ac1c209e3c73a6fd6610f ruby-1.9.0-1.zip
である。ごめんなさい。
公開鍵暗号とその代表格であるRSA暗号を混同してしまう間違いが 世に氾濫している、という話。
嫌な予感がして前に公開鍵暗号について解説した記事(日経Linux2006年6月号)の 原稿を確認してみた。間違えていた。orz
ごめんなさい。
Webでも公開されているので、 以下の部分を
公開鍵暗号は,公開鍵で暗号化した文字列は秘密鍵を用いてしか解読できず,逆に秘密鍵を使って暗号化したものは公開鍵でしか解読できないという性質を持つ暗号です。公開鍵暗号は認証(自分が確かに秘密鍵を持つことの証明)と暗号化(鍵を持たない人以外に読めないメッセージを作ること)の両方を実現できます。
公開鍵暗号の仕組みをごく簡潔に紹介します。2つの素数p,qが存在するとして,この2つの素数から図12に挙げる数を計算します。
以下のように修正する必要がある。
RSA暗号は,公開鍵で暗号化した文字列は秘密鍵を用いてしか解読できず,逆に秘密鍵を使って暗号化したものは公開鍵でしか解読できないという性質を持つ暗号です。このような鍵を一般に公開しても成立する暗号を公開鍵暗号と呼びます。RSA暗号は認証(自分が確かに秘密鍵を持つことの証明)と暗号化(鍵を持たない人以外に読めないメッセージを作ること)の両方を実現できます。
RSA暗号の仕組みをごく簡潔に紹介します。2つの素数p,qが存在するとして,この2つの素数から図12に挙げる数を計算します。
Webでも訂正されるようにお願いしておこう。
Rubyが、Lisa Awardsという(冗談の)賞をいただいた、ということらしい。
しかし、
For letting a first interpreter implementation be fast enough
というのは、遅い(けど使えないことはない)って皮肉だよなあ。
事前に予告していたので、1.9.0-1のリリース準備をする。
とりあえず他の人は盛り上がらないので、 ひとりで細々と失敗するテストを見直す。 まあ、みんなそれぞれ忙しい事情を聞いてしまっているので、 なかなか声をかけづらいのもある。 自業自得っぽい。
が、しばらく放置していた失敗するテストには 直すのにてこずるものも多く、 今日中には終わらないかも。
またリリースは遅れそうだ。
今度からは誰かに音頭取りを任せないとなあ。
笹田くんのインタビュー。
研究と実用の狭間で。
ってか、我々のやってることって研究的には新規性はないんだけど、 でもRubyに組み込まないと世間の人にとってうれしくないんで やることに価値がないわけではないという、 アカデミアにとっては微妙なポジションで。
そこにあって、ちゃんと論文を書いてる笹田くんはたいしたものだと思う。 私は書けなかった。
ま、私の仕事に学位は関係ないんで熱意が足りなかったってのもあるけど。 将来、大学に就職しようと思ったりしたら、後悔するのかなあ。
Mac OSXで動作するRubyというだけなら単にコンパイルするだけでよいのだが、 このMacRubyは、YARVをベースに
するという大胆なもの。すげーっ。
これが成功すればRubyは名実ともにOSXの公式スクリプト言語として定着するに違いない。
言語設計者として一番気になるのは、リストの最後にある「Objective-C呼び出しへのマッピング」。 上の例では「foo:bar:」というObjective-Cのメソッドが存在しなければ 通常のfooメソッドの呼び出しになるようになってるそうだ。
将来(2.0?)のキーワード引数に対するヒントになるかもしれない。
言語実装者として気になるのは、世代別GCの実装。 確か明示的なライトバリアが必要なタイプだったと思うんだけど、 これをどうしたかっていうのも興味深い。
っていうか、手元にOSXマシンがなくて試せないってのはどうなのよ。
最近はMacBook安いし、ひとつ手元にあっても、という気もしないでもないのだが、 あのポインティングデバイスが駄目なので*1、 どうにも購買意欲が。
*1 試したがiPod Touchも駄目だった
Monkey PatchingがRubyを破壊するっていうけど、 Rubyを破壊するって言われたものは他にもいーっぱいあるよね、って話。
Ruby、危うし(苦笑
朝起きてメールチェックしていると、 今日のミーティングの時間についてのメールを発見した。
今日が楽天の打ち合わせの日であることをすっかり失念していた。 どうやらなんかの加減で手帳にスケジュールを書き込み忘れていたらしい。
大あわてで飛行機の予約をし、朝食後すぐに出発。 無事間に合った。
いやあ、朝のうちに気がついてよかった。 ミーティングが始まってから「まつもとさんどうした?」とか 電話がかかってたらどうしようもないものな。
楽天による電子マネー。事前に購入しておかないといけないのが いまいち使い勝手が悪そうな。
小額決済や寄付などに便利なので 日本でもPayPalくらい電子マネーが普及してくれるといいんだけどな、 と常々思っているんだが、なかなか道は険しそうだ。
もうちょっと使い勝手が良いように思えるイーバンク銀行のメルマネでも さっぱり使われてないものなあ。
楽天キャッシュの方は
というメリットがあるが、普及にどれだけはずみがつくか。
時差ぼけも抜けきらないうちに 大阪でセミナー。
今回はオープンソースをお題に、
による講演。
夜は田代OSSセンター長から夕食のお誘いもあったのだが、 まっすぐ帰ることにする。
帰りの飛行機で、アメリカに一緒に行った島大の先生に会う。 月曜、火曜と長崎だったという。どんだけタフなんだ。ありえん。
そういう意味では、実は東京は新しい価値を生み出す必然性が乏しい土地なのかもしれない。今までの価値観で物事がすごい勢いで流れている。その流れの中での勝負。
必然性という意味では、今までのやり方では勝てなかった土地にこそチャンスがあるのかもしれない。新しいやりかた、インターネットなどのテクノロジーを駆使しないと勝てない土地。
これがインターネットを活かした新しいサービスが生まれる土地なのかもしれない。
そうなのか。
私の住んでいるあたりは「今までのやり方では勝てない」という点では よそに負けない自信があるが(なんてネガティブな自信)、 ここから「新しいサービス」を誕生させるためには 民間にちょっと危機感が足りないかもしれない。
行政はかなり危機感を持ってて、それがRubyCity MATSUEとかにつながっているわけだが。
SQLiteの開発にリソースが集まるのはいいことだと思う。
ところで、参照先の記事には
SQLiteは、厳密な意味ではオープンソースソフトウェアではない点に注意すべきだ。SQLiteの基本的なソースコードはパブリックドメインの下で公開されているが、これはOpen Source Initiative(OSI)が定めているOpen Source Definitionの技術要件を満たしていない。
とあるのだが、パブリックドメインがOSDを満たさないというのは初耳だ。