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Matzにっき


2007-02-16 [長年日記]

_「アンクル・ジョン」とよばれた男―香港捕虜収容所通訳・渡辺潔の半生(リアム ノーラン)

先日のアメリカ出張のときに島大の野田先生からいただいた本。 ようやっと読めた。

戦前、アメリカ留学までしたルーテル教会の牧師さんが 戦中香港の捕虜収容所などで通訳として働いた時の経験。

愛国者でありながら捕虜に対しても人道的な態度を貫いたこと。 人間的な弱さを持ちながら正しいことを行ったこと。 試練にあってもそれを乗り越えたこと。

なんか多くの人から尊敬される人をただただ「聖人」のように扱うことが多いのに 対して、等身大の表現も好感をもてる。 自分がこのような状況に巻き込まれたら似たようなことを感じると思う。 同じように行動できるかはかなり疑問だが。

で、この渡辺潔牧師は野田先生のおじいさんであるとのこと。

_ [Ruby] Gyre

WebベースのRails用IDE(ビジュアルデバッガ)。

こういうのが好きな人は多いに違いない。 まだ、アルファ状態だそうだが、今後に期待。

_ 良いプログラマーの7つの習慣 - 発想七日!

  • 要件に沿う(早めに作って早めに確認)
  • 現実に即する(現実のデータ、現実の環境でチェック)
  • 自分のコードを熟知する(きれいに、分かりやすく書く)
  • 最適化を心がける(よりシンプルに、無駄なく直す)
  • 自己管理を徹底する(現実的なスケジュール)
  • 学び続ける(プログラミングは科学だ)
  • 【重要】敬意を払う(常にリスペクトを持つ)

_ 「HTML画面をそのまま仕様書に」,5カ月で1000画面を構築した就職サイトPuffの高速開発手法

成果はすばらしい...んだろう。 画面数で規模を測ったことはないんでどのくらいの規模だか よくわからないけど。

だが、毎回うまくいくような気がしないのはなぜだろうか。

_ [OSS] 第5回オープンソースサロン

しまねOSS協議会によるオープンソースサロン第5回目。 今回はUS視察の報告会。

で、同席するためだけに参加したつもりだったのに、 発表者の列に並ぶ羽目に。 まあ、しょうがないか。

野田先生が概略を解説。 井上会長がビジネス的視点から補足。 私が技術的視点から補足。

もっとも、私はたいしたことは言えなかった。

今回の訪問で一番印象に残ったのは

  • 間違った側に立たない。

    オープンソースは止められないから、乗るしかない

  • Free as in Free Puppy。

    タダで子犬をもらっても、犬小屋やドッグフードなど 「その後のコスト」は馬鹿にならない。 オープンソースの「タダ」も似たようなものだ。

くらいかな。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
_ じょりちょこ (2007-02-23 11:36)

1000画面もあると、2ヶ月くらいはデバッグのためにおさえておかないといけませんから(記事でもそう書いてある)、3ヶ月で1000画面作成ですよね。しかも仕様書(HTMLファイル)はユーザ側で作るとなると、最初の1ヶ月はDB設計やコア部分のプロトタイピングだろうし。<br><br>となると2ヶ月で1000画面作るので、週100画面強ってことになりますね。日に20画面。開発者が十数名とあるので、実際に画面まわりの作業の要員は7〜8名ってところかなあ。すると、1人で1日3画面くらいかしら。PHPやRailsならともかく、J2EEで1日3画面はけっこうな集中力を要すると思います。<br><br>記事を読む限り、ユーザ側が仕様書を作ってくれたこと、70%の完成度で良い(不具合は後から直す)という方針を信じてくれたこと、が大きい気がします。政治面に不安がなければ、相当な工数削減が可能ですものね。<br><br>あと、リクナビのような明確なお手本があって、ユースケースもハッキリしていたので、仕様書の不備が見つかるといってもそれほど大規模な手戻りは発生しないという見込みがあったってことじゃないかな。だからこそ、ユーザも70%の完成度の仕様書を作るってプランに同意できたんだろうし。<br><br>ユーザ側の社内のカルチャーとプロジェクトの性質によるところが大きくて、HTML画面をそのまま仕様書にって部分はそれほど大きくないように思うんですけどね。

_ ひが (2007-02-23 13:04)

ユーザのプロジェクトへの積極的な参加が一番大きなポイントのような気がします。<br>後、技術的には、HTMLとDBの両方からソースコードを自動生成することによって、かなり完成形に近いソースコードの雛型が吐き出されたというのも短期間の開発には大きく関与したのではないかと思われます。<br>HTMLからソースコードを自動生成する技術は、私も研究中なのですが、有効な方法ではないかと思っています。

_ 某社の中の人 (2007-02-23 16:18)

>オープンソースは止められないから、乗るしかない<br>ずっと努力しているのですが、偉い人を説得できません。(^^;<br>ただお客様側にまだOSSに対する恐怖感がありとにかく有償サポートがなければ使わせてもらえないというのは感じています。<br>またお客様は実装に関する知識がほとんどないため、会社は製品しか使おうとしません。これは会社側にOSSに対する知識が全くなく、また製品を売ることによる利益が重視されるためです。現場はOSSを使えばもっと簡単に実装できることがわかっているのに裸の製品だけで戦うか、車輪の再発明を繰り返しています。<br>他社さんが最近どんどんとOSSのサポートを開始しているのでうちもそろそろ諦めるのではないかと思うのですが難しいところです。<br>>ひがさん<br>先日のSeasarカンファレンスにてバッチ1.0は避けてくださると仰ってくださっていたので大丈夫だとは思いますが、あまり安易なコード生成にはならないことを祈っております。先日、某OSSフレームワークの勉強会にて、やはりコード生成後の変更に対して、再生成が不可なことに対して突っ込みがありました。生成コードとロジックが完全に分離されるか、Netbeansのマチスのようにコード生成とそのコードに対する編集が自由に行える環境があって初めて使おうかという気持ちになります。弊社ではSeasarはそう簡単には使えませんが、Seasarのファンです。いっそうの御活躍をお祈りいたしております。

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