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Matzにっき


2006-04-13 [長年日記]

_ Xの罠

夕べのDebian upgradeでカーネルが更新されていたので リブート。すると、Xが起動しない。

どうも、fixedフォントがない、ということらしい。 あちこち見るが、どうも/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/に6x13B-ISO8859-1.pcf.gzがないということらしい。なんでないのかな。/usr/share/fonts/X11/misc/をfontpathに追加して起動する。

すると、今度はxdmがおかしい。 /etc/X11/xdm/xdm-configに/etc/X11/xdm/Xsetup_0を起動する設定が入っているが、 そんなファイルはないかららしい。このファイルを修正して対応。

で、ようやっとXが起動したが、今度はフォントサイズが妙に小さくなっている。 が、これはちょっと見にくいだけで実害はないので放置。

さらにMagicPointがsegmentaion faultするようになる。 プレゼン前には呪われるのか。

これは1.11bをコンパイルして対応。 昨日、X.org関係がそろって更新されたから野良ビルドのmgpが対応できなかったんだろう、 たぶん。最新を(configureオプションを変えて)コンパイルしたら SEGVは止まった。

しかし、以下の点がまだおかしいけど。

  • 本文1行目(4行目)にitemizeがあるとtab 1ではなく、 本文の属性(色、サイズ)が優先される。2行目から問題ない
  • バックスラッシュが解釈されるようになったので、unknown escape sequenceエラーが出るようになった

後者は仕様変更だと思うけど、結構不自由。 前者はとりあえずスライドを書き換えて対応した。

_ 食事

ホテルの朝食。まあ、おいしいが、驚くほどではない。 中華が多いが、日本でも親しんだ味なので悪くない。 ただ、魚系はあまり好きでない香りがする。 処理の問題なのかな。 洋食っぽい料理も多い。

おハシの国なので、ハシが出されていて、 これが結構心地よく食べられた。 スパゲティもハシでずるずる。

これはいい。

こんどアメリカ行く時には「マイ箸」を持参するかなあ。

_ WG2

で、「北東アジアOSS推進フォーラム(だかなんだか)」のWG2というところで、 オープンソース貢献者賞受賞者(高林くんが欠席なので3人)は プレゼンすることになる。

まあ、たったの5分ということなので、なんとか片づける(英語だけど)。 スライドの修正も間に合ったので無問題。 今回は「呪い」に勝ったぞ。

しかし、中国、韓国、日本で受賞者のタイプが全然違うのが印象的。

日本は「貢献者賞」というだけあって、 それなりに実績がある人(自分で言うのは恥ずかしいけど)が選ばれているのに対し、 中韓はソフトウェアコンテストが開かれたようだ。 それでも中国の人は実際のオープンソース開発者って感じだったけど、 韓国に受賞者はまるっきり学生のプロコン参加者って感じ。

良い悪いはないんだけど、各国揃ってなさが印象的だった。

その後、WG2の議論を少し聞いてたんだけど、 印象としては「CJKの壁は厚い」って感じ。 まず、共通言語がないので通訳が入るのだが、 今回日韓通訳のパスがないので、 日本語→中国語→韓国語、 という変換が行われることになる。 そのうち、ちゃんと伝わっているのか、 いないのかよく分かんなくなったりして。

みんなが英語をしゃべれればいいんだけど、 みんなあんまり上手じゃないんで、 それでもなかなか難しいみたい。

お互い、近くて遠い国って感じなんだろうか。

そういえば夕べのチェックインのときも フロントが英語がわからなくて大変だったし。 ここは一応「天津天保国際酒店(Tianjin Tianbao International Hotel)」って 名前なんだけどなあ。

_ ディナー

みなが席についてから、各国の偉い人が次々と挨拶する。 なかなか誰が挨拶するかとか、どの順番で話すのかとかが 非常に重要らしい。で、みんな延々と話し、 それに逐語通訳がつくのでめちゃめちゃ時間がかかる。

やっと乾杯の発声がかかったのは、開始後なんと40分後でしたとさ。

で、中華料理。おいしいんだけど、 どう考えても食べ過ぎです。本当にありがとうございます。

ディナーの席で「コードも書かない人に言われたくない」の三浦さんに会う。 「あれって端で見てる人は、私と小飼さんと三浦さんの全員が「コードを書く人」とは絶対思ってないですよね」とかいうような話をする。

_ リハーサル

夜の10時から、明日の授賞式のリハーサルをする、という。 マジですか?

で、あっちに立て、こっちに移動しろ、とバミってある舞台の上をいろいろ指示される。 そんなんどうでもいいじゃん、とか思うけど、 真剣な中国人スタッフを見てるととても言えない。 言葉も通じそうにないしな。

IPAの中の人によると、その前にも「トロフィーはこれでいいか」とか、 「盾の文言はこれでいいか」など延々と議論が行われてたらしい。

それが中国クオリティー?

_ 今日のハック

で、腹が立ったので(何に?)、mgpをハックすることにする。

最初の行の属性の問題はparse.cのthirdpass()関数の中で、 属性を設定している部分らしい。「#if 0」でエスケープされている方の処理を 生かすと問題は消えた。もちろん別の問題があるんだろうけど。

あと、clear_esc()関数をいじって、 「知らないエスケープシーケンスはバックスラッシュごと残す」という仕様にした。 とりあえず私の問題は回避できる。

こんなことができるのもソースが入手できるからだ。

オープンソース万歳。

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