元ネタはアットマーク・アイティのロシア製データベースの話。
注目すべきはここ。
当時ソビエトで利用できるコンピュータのほとんどは西側に比べて性能的に2〜3世代古いものだった。こうした環境であっても、例えば政府機関や公官庁ではデータベースを使いたいという要求はあり、
- 劣ったハードウェア性能をソフトウェアでカバー
- 絶対的なメモリ搭載量が少ないので、小フットプリント必須。メモリリークなどもってのほか
- 手本になる大規模RDBが存在しない時期で、まねることもできない
という三重苦の環境で、まず2年間の基礎研究とその後2年間の開発を経て完成したのがLinterである。こうしてできたLinterは、官公庁や一部軍用などにも利用されたらしい。
その後冷戦が終結して東西交流が始まると、Linterも米国に渡ることになる。すると、動作環境がいきなり2〜3世代進んだ状態で利用される形となり、少ないメモリ量と乏しいCPUパワーで動作するように設計されていたLinterは、エンタープライズ向けはおろか組み込み向けでも十分利用できることがいわば「発見」された。もともとLinterは組み込み用途ではなくエンタープライズ向けRDBとして開発されていたのだが、その動作環境が組み込み向けレベルであった(注)ため、組み込み向けに展開するのも容易であったのだろう。
注:最初の開発のターゲットマシンは、いにしえのDEC VAX/VMSおよびDEC Professional 350だそうだ。VAXの方は恐らくVAX-11クラスと思われるのでまだしも、Professional 350といえばCP/M-80やRT-11が動く16bit PCでしかない。
最近遭遇した真逆のケースはRast。Rastの開発チームの使ってたマシンは 結構潤沢なパワーのあるマシン(CPUもディスクも高速)だったので、 私のThinkpadで使うまでこれほど遅いとは認識されなかったらしい。
開発者にはあまり贅沢させてはいけないのか。...そういえば、これもJoelと違う結論だな。
先日の成果報告会のレポート。YARV特集。 笹田くんのプレゼンがしっかりまとめてある。
Rubyは「 今後も目がはなせないスクリプト言語」だそうです。 ありがとう、MYCOM PCWEB。
1日付けの山陰中央新報(島根の地方紙)の記事。
松江市 テルサにIT開発拠点
松江市が今春からIT産業の振興に力を入れる。 ソフトウェアの設計図のソースコードを公開することで、自由に、利用できる オープンソースソフトウェア(OSS)産業のメッカを目指し、 朝日町の松江テルサに交流スペースを整備。 事業者らの情報交換や技術発進に活用してもらう。
同市には、県内IT企業の八割が集積、 また、コンピューターが動くのに必要なプログラミング言語で唯一日本生まれの 「ルビー」を、OSSで開発した世界的な研究員が市内企業で活躍している。 これら地域資源の強みを生かしたい考えだ。
今日発表するって知らなかったから、朝食後に新聞を読んでて吹き出しそうになった。 実名出てないけど、もろに私のことじゃん。
なんか「唯一日本生まれのプログラミング言語」とか「ルビー」とか、 誤解を生みやすい表現だけど、まあ一般紙ならこんなものか。
それはそうと、この記事の見出しが「世界的資源生かす」とあるんだけど、 「県内IT企業」は世界的資源ではないと思うので、 つまりそれって、私が「資源」ってこと?
まあ、確かに人的資源とかhuman resourceとかいうけどさ。
具体的に何をやるのかまだ聞いてないんだけど、 私もこの「IT拠点」に積極的に参加することになっている。 ただの飾りに終わらずなんか生産的なことができたらいいな、と思っている。
問い合わせは松江市産業振興課へ。
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mewのkazuさんがそういうことを言ってました.<br>「僕のマシンで快適に動けばみんな大丈夫」とか.
いや、それはちゃうでしょ。開発者にちゃんとテスト用マシンをあたえとけばええんです。わたしは会社で日夜プアマシンで人間様の貴重な時間を削られてひーこらいっているので、ものすごくそう思います。
一般的にはその通りだと思います > 革命の日々さん<br>でも、「常識を越えた何か」を作り出すには過酷な環境に放りこんだほうがよい(苦しいし、失敗の可能性も上がるけど、成功した時には特異な物ができる)というのはアリかもしれません。<br>まるで蠱毒のようですが。
開発環境は高速のが良いかもしれませんが、ターゲット環境はpoorな方が良いと思います。<br>「開発当初の最速マシンは、ソフトが完成する頃に廉価になっているだろう」という理由でターゲット環境を高く見積もる向きもありますが、ソフト屋が最初からハード性能におんぶ抱っこしてしまうのは問題かと。
経理面で優秀なものと、技術面で優秀なものは違うのでしょうね。経理面重視だと、高速マシンでガリガリと機会損失最小を目指すのが良くて、技術面重視なら厳しい条件をクリアすると常識はずれのものができたりしそうです。後者の確率はそんなに高くなさそうなので、そこで勝負するのはなかなか厳しそうですが…。<br>ただ、poor なマシンだけが過酷な環境ではなく、イノベーションの種類によって条件が異なると考えている点は、他の方の見解と少し違うかもしれません。PIXAR とか、Google が、数世代前のマシンを使っているとは思えませんから。:-)
似たような理由で一昨年くらいまでPen 233MHzのマシンを持っていた人を知っています。ただ、いわゆる「富豪的プログラミング」の考えを導入すると、プアなマシンが必ずしもいいとは限らないんですよね。上記はバックエンドのシステムだからよかったけど、エンドユーザー向けシステムだと、ユーザビリティに影響が出るんです。わかりやすいところだと、エディタの履歴。貧弱なメモリを想定して履歴を一個しか持たなかったら、すごく使えない。Firefoxのメモリ食いなんて、そういう想定で作ったソフトですね。<br><br>> Google が、数世代前のマシンを使っているとは思えませんから。:-)<br><br>世代は古くないかもしれませんが、Googleは格安のシステムを使っていることで有名ですよ。ハードを消耗品扱いしている世界だから、少なくとも、HDDは先端の高級品なんて使ってないはずです。
Joelの場合は「商業的に勝つために適当なリリースをするには」って条件がつくような気がする。
ブッシュの国だからエネルギー消費の制限値は高いのです。(石油が高いなら原子力再開です)<br>IDE利用で生産性の向上です、しかもムーアの法則も生きていた(過去形)。<br>日経にも「未踏ソフトウェア創造事業」の最終成果報告会 (長い)<br>http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060227/230973/?ST=oss&P=1
日経の記事には「Lisp以外は怖くない」も載ってますね。<br>ちなみに、これには続きがあって「でも人類は括弧にトラウマがあるみたいだから、Lispは広くは受け入れられないかも」と発言しました。<br>Lispファンに怒られちゃうかな。
ムーアの法則頼みなのは Windows Vista も同じく現状ではゲーマーパソコンの大箱で動きます(高性能グラフィックボードを挿すため)、消費電力を考えるとインテリジェントオフィスでも?
Rubyはコンセプトから大富豪的ですね。ささださんが泣いている。