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Matzにっき


2004年10月12日 [長年日記]

_ 『ソフトウェアの匠』

そういえば数日前に『4822206653』が届いていた。 この本は日経バイトの新装時の連載をまとめたものだ。

私のプログラミング言語論や、八田さんのオープンソース論、高林さんの検索論などが載っている。 私のはともかく、他の文章はいろいろ参考になるのではないだろうか。

目次

まつもと ゆきひろのプログラミング言語論
八田 真行のオープンソース論
羽生田 栄一のオブジェクト論
羽生田 栄一のデザイン・パターン論
羽生田 栄一の開発プロセス論
羽生田 栄一のビジネス・モデリング論
萩原 正義のシステム・アーキテクチャ論
高林 哲の検索技術論
津留 雅文のBIOS開発論
八幡 勇一のキーボード論
今野 浩のソフトウェア特許論
【匠の対談】 萩原 正義×羽生田 栄一

なお、日経BPは雑誌掲載時に本を出版するぶんも含めて原稿料をいただいているので、 追加の印税と言うものは入らない。まあ、そのぶん原稿料が高めなので文句を言ってはいけないのだろう。

_ 島根県が“地元発オープンソース言語”Rubyの講習会,地域のIT人材育成を目指す

IT Pro ニュースより。

来週から始まるRuby講習会について全国版で紹介されちゃいましたよ。 もっとも紹介してくれた高橋信頼さんは私の後輩でmixi仲間だったりするんだけど。

私が全部教えるわけではないんだけど、 私の部署で一番時間に無理がきくのが私だったりするんで、 結構私みずから教えることが多かったりする。

これの準備とLinux Magazineの原稿の〆切が重なっちゃってパニック気味。

_ 知財プロ

金沢工大大学院、シンポジウム「戦う知財プロを育てる!」を東京で開催

「戦う知財ゴロ」と読んでしまったのは秘密だ。

戦わないでいただきたい、ぜひ。

_ [映画]『リーグ・オブ・レジェンド 』

B00016BAI4

で、忙しいというのにレンタルした映画を見てしまう私は社会人失格ですか、そうですか。

仕事を選ばないショーン・コネリー、ここでも大活躍。 大好きなタイプの映画である。お約束をきっちり守ったストーリーもさることながら、 ネモ船長のメカのデザインがどれもこれも素晴らしい。 オートモビールもノーチラス号も探査船もちょっとレトロでシャープなデザインが素敵。

それはそれで良いのだが、納得できなかった謎がいくつか(ネタばれ注意)。

  • ハイドって変化するのは性格と顔つきだけじゃないのか
  • モンゴルは遠すぎないか。ノーチラス号で行けるのか
  • あっという間にコピーを作ってしまうファントムの恐るべきテクノロジー
  • ショーン・コネリーはなぜファントムに背を向けて、トム・ソーヤーを撃ったのか
  • 透明人間の火傷はすっかり治ったのか
  • ドリアン・グレイは絵を見てはいけなかったのか
  • 最後のアレはゾンビなのか

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