«前の日記(2004年09月23日) 最新 次の日記(2004年09月25日)» 編集

Matzにっき


2004年09月24日 [長年日記]

_ [映画]2001年宇宙の旅

しばらく前にNHK BSで放送していたものの録画。

1968年の映画とは思えない。パンナムがつぶれてたりするのは愛敬か。

この映画を見るのは確か3度目か4度目のはずだが、 意外と記憶と違っている部分があった。以下は雑多な感想。

  • 冒頭のサルのシーンはもっと短いと思っていた。結構長いな。
  • 投げ上げた骨から宇宙船へのカットバックはもっと自然だと思っていた。
  • 宇宙ステーションへの旅、月への旅の描写は見事。 アポロ月着陸より前だということを考えると驚異的。
  • 電話ボックス(テレビ電話だけど)という発想に苦笑。
  • ディスカバリーの出発はモノリス発見から18ヶ月後。 ということは、いつが2001年?
  • HALの心理描写(?)はもうちょっと丁寧な方が納得できるのではないか。
  • 木製木星のモノリスと出会ってから、 「例の部屋」までの時間(スターゲートって呼ぶの?)は もっと短くてもよい。

全体に説明が少なく、かつ間延びした感じがする。

増やすところは増やして、削るところは削るともっとすっきりするかも。 そう感じることそのものが現在のハリウッド映画の「文法」に毒されているのかもしれない。 そういう身からは「未来予測がすぐれた映画」という印象が強い。 そう思えば、邦題『宇宙の旅』は適切なのかもしれない。 本来は人類の進化を描こうとしていたと思うんだけど。

SF的背景を持たない妻には、なんのことやらさっぱりわからなかったようだ。 彼女にとっては実験映画と同じ印象しかなかったようだ。 あれこれ説明したら少しは分かったようだが。

次は『2010』だが、いつ見る時間が取れるかな。


«前の日記(2004年09月23日) 最新 次の日記(2004年09月25日)» 編集