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Matzにっき


2004-05-02 [長年日記]

_ [教会]自己責任

最近、自己責任ということがあちこちで取りざたされている。 まあ、「血税が浪費された」という思いは理解できないでもないが、 それでも違和感を感じる。

教会で聖句を読みながら、そんなことを考えた。

あるいは、あなたがたは次のように言うかもしれない。『その人は自分でその不幸を招いたのだから、わたしは手を差し伸べない。彼が苦しまなくて済むように食物を与えることはしないし、持ち物を分けることもしない。彼が罰を受けるのは当然なのだから。』

しかし人々よ、わたしはあなたがたに言う。このようにする者はだれでも、大いに悔い改める必要がある。このような者は、自分の行ってきたことを悔い改めなければ、とこしえに滅びて、神の王国にあずかることはない。

[モーサヤ 4:17,18より引用]

これは個人に対するメッセージで、政府もそうあるべきとは一概には言えないが、 自己責任というキーワードで正当化されるべきでないものもあるということで。

本日のツッコミ(全27件) [ツッコミを入れる]
_ kou (2004-05-07 01:44)

山岳救助でも、救助ヘリを安易にタクシー代りとして利用される事を避けようと有料化する動きがあります。これは山岳保険等の導入も視野に入れているらしいです。<br>血税どうこうはともかくとして、危険値域に行くからには最低限のリスク管理くらいはしましょうよという事は求められるのではないでしょうか?<br>今回のイラクにおける拉致の件では、自己責任とは言いますが、求められているのは、予想しうる事態に対する責任なのではないかと思います。つまるところ、行動の結果招きうる事態くらいは予想しておいて下さいと。<br>今回の件では、被害者の方々はともかくとして、その肉親の方々がそのあたりの覚悟を全く持ち合せてなかった。その事が物議を呼んだのだと理解しておりますが?<br>少なくとも、国が国民の命を守るのは当然です。しかし国の立場として飲める要求と飲めない要求はあるわけです。そのような苦しい選択を迫られている状況で、国としては最大限の努力を払わないといけないわけです。それをあたたかも自衛隊を撤退させない国が悪いような言い方を、それも当事者(もしくはそれに非常に近しい方から)されれば、それは「自己責任」と言われても然るべきではないかと思います。<br>問題は、危険値域に行くのであるから、当然あのような事態に陥いった場合には座して待つくらいの覚悟はしておいてもらわないと困るという事ではないでしょうか?

_ naruse (2004-05-07 03:01)

青色LEDの200億もそうなのですが、特異な事例を一般化して考えるのはまずいように思います。今回の「自己責任」論は例のお三方に対する不満が先にあり、それに対する理論的な裏づけとして「自己責任」が持ち出された感があります。

_ まつもと (2004-05-07 08:23)

今回の事態に対する批判があることそのものは共感できます。<br>当初、家族の対応もあまり適切ではなかったですし。<br><br>しかし、「自己責任」というのはかなり違うと思うのです。<br><br>まず、「家族の覚悟」ですが、自分の子供、兄弟の行動にまで「覚<br>悟」を持つ人がどれだけいるかと考えると、この三人の家族が「そ<br>のあたりの覚悟を全く持ち合わせてなかった」のはまったく珍しい<br>ことではないと思います。<br><br>ですから、家族に覚悟がなく、(動揺して?)不適切な発言をしたこ<br>とに対する反発は理解できますが、それが「自己責任」という言葉<br>につながるのは不当だと感じます。<br><br>本人たちのリスク管理については、「自己責任」の部分も多かろう<br>と思いますが、正直こういう事態になることを事前に予想できた人<br>がどれだけいたかということを考えると、それもまた違う気がしま<br>す。<br><br>反発を呼ぶような言動に対する批判は当然だと思います。また、か<br>かった費用(の一部)を負担するように求めることも正当だと思いま<br>す。しかし、「自己責任」という単語を使った批判は不当だと思い<br>ます。

_ ななし (2004-05-07 09:42)

「放蕩息子の帰還」の説話が広がるといいのですが……(クリスチャンじゃないので、間違っていたら不適当だったらごめんなさい)

_ 匿名 (2004-05-07 10:40)

CNNのアーロンブラウンが「もし米国だったら、この行為の是非はおいておいて、まず皆が黄色のリボンを玄関に付けて無事帰還を祈るところですがね」というようなことを言ってたのが非常に強く印象に残りました。<br><br>なんだかんだ言っても日本の社会はあらゆる意味で「うしろ指をさされやすい」のだ、ということしか今回の出来事からは感じません。

_ 匿名 (2004-05-07 10:55)

もともと自己責任ってのは「好きなことやっていいよ、でもその責任は自分で取ってね」という意味でしょう。<br>これが、例の3人のイラク渡航を非難する際には「お上の意向や世間の雰囲気に逆らうような真似はするな」という意味に化けちゃってますよね。

_ 路傍のかたつむり (2004-05-07 11:12)

>>黄色いリボン<br>さすが、自国民を救うためなら、他国民を殺戮して顧みない<br>国ですよね。

_ 路傍のかたつむり (2004-05-07 11:31)

>例の3人のイラク渡航を非難する際には「お上の意向や世間<br>>の雰囲気に逆らうような真似はするな」<br>>という意味に化けちゃってますよね。<br><br>化けていませんよ。大体何ですか、その「お上」ってのは?

_ IKeJI (2004-05-07 12:34)

私は、家族の人を取り上げるマスコミに疑問を感じます。<br>拉致された本人たちにはすなおに「すごいな」と言ってもいいと思います。<br>もちろん、国益に反することはしてはいけないと思いますが。

_ spark (2004-05-07 13:18)

>国益に反することはしてはいけないと思います<br>この考え方自体が思考停止なんじゃないかと、思ってしまいます。<br>その流れで「お上の意向」なんて考えが出てくるんでしょうね。<br>当然、今回のことは本人にも非があるでしょうが、<br>自衛隊の派兵が根にあるのは当然ですし<br>そのことに言及しないことが不思議でしょうがないです。<br><br>#是非に関しては問題にしていません。<br>#ただ、何故そこが議論されないのかが問題なのでは?

_ ま2 (2004-05-07 13:20)

ちゅーか「自己責任」って,やったことの責任は本人にとらせる(家族とかにとらせない)って意味だから,今回のケースでは全然ノープロっすよ。バッシングは「あいつらだけ好きなこと言いやがって」っていう嫉妬でしょ。最初の3人とあとの2人で反応が全然違うのも面白い。あとの2人のご両親なんか怯えきってたもんなあ。

_ WhiteRabbit (2004-05-07 13:27)

>問題は、危険値域に行くのであるから、当然あのような事態に陥いった場合には座して待つくらいの覚悟はしておいてもらわないと困るという事ではないでしょうか? <br><br>よくわからないのですが、家族の人が何を言おうが、そのことに何か問題があるんでしょうか?「言論の自由」を保障した憲法はまだ存在していると思うのですが。<br><br>また、マスコミが家族を批判していて、kou さんのようにそれに同調する人が多数派ならば、家族が何を言おうが気にする必要もないでしょう。堂々としていればいいんじゃないでしょうか。<br><br>あと、血税がどうのというのは馬鹿げてますね。一人数十万円なんて、自衛隊派遣にかかる金額に比べれば屁みたいなものですから。

_ 路傍のかたつむり (2004-05-07 16:22)

あとの2人は、日本共同体へのreunionの儀式をちゃんとやりましたからね。

_ 路傍のかたつむり (2004-05-07 16:26)

>自衛隊の派兵が根にあるのは当然ですし <br>>そのことに言及しないことが不思議でしょうがないです。<br><br>不思議に思ったときには、そこで思考停止していないで、<br>「自衛隊の派兵に根があるのが当然」<br>という決めつけが間違っているのではと、検討するのが知性ある存在の在り方だと思います。

_ 老兵 (2004-05-07 23:54)

危険への接近を理由に全ての責任を負わされるのであれば、<br>・東海地震の危険地域に住んでいる人が東海地震で被害を受けた<br>・三宅島などの火山周辺に住んでいる人が<br> 火山活動によって被害を受けた<br>・暴力団事務所の近くを歩いていて抗争に巻き込まれた<br>・痴漢が多いと言われている電車(路線)に乗って被害を受けた<br>・絶対儲かると勧められて和牛に投資したが損をした<br>のような例にも当てはまりそうだ。ばかげた話だ。<br><br>彼らを賞賛するつもりは無い。彼らの認識は甘く、<br>判断は間違っていた。<br>しかしその代償として誘拐され、死の恐怖を味わったのだ。<br><br>最近は彼らへの攻撃が政治弾圧に近いように感じる。<br>自衛隊の撤退を主張する人は非国民ですか?

_ kou (2004-05-08 00:54)

主張があるならきちんと主張するべきです。<br>自衛隊の撤退を求める事自体は大いに結構です。<br>しかし、主張する場や手段は熟慮すべきです。<br><br>人質の命が優先だ!犯行グループの言う通り撤退しろ!<br>なんて言った日には犯行グループの片棒を担いでるだけです。<br>本人にその意思はなくともやってる事はテロそのものです。<br># 本人に自覚がないぶんかえって始末が悪いでしょう。<br>そのような言い方をしなくても、言うタイミングによっては<br>そう取られてもおかしくない場合だってあるでしょう。<br>自由や平和、人命尊重を叫びながら語るに落ちたのでは笑い話です。

_ 老人 (2004-05-08 00:56)

人の日記です。本人がかかわっていない議論は止めましょう。やるなら、他でどうぞ。

_ 老兵 (2004-05-08 02:26)

申し訳ありません。冷静さを欠いていました。

_ 主張なんて (2004-05-08 06:41)

主張なんて関係ない。目的によって手段が正当化されるの?自衛隊派遣に反対だろうが、賛成だろうが、関係ない。<br><br>戦地へ行けば死ぬかもしれない。当然、それにより多くの人に迷惑をかける。<br><br>こんなことは自明なんでは?それを目的だけとりあげて、擁護するのも違和感が。罪や責任は行動に対して伴うものではないのかな。

_ 通りすがり (2004-05-08 10:18)

> 本人にその意思はなくともやってる事はテロそのものです。<br><br>テロなんですか?というか、お前テロって言いたいだけちゃうんかという希ガス。

_ WhiteRabbit (2004-05-08 11:44)

>戦地へ行けば死ぬかもしれない。<br><br>イラクって戦地なんですか?去年の5月に戦闘終結宣言が出て、治安が悪い地域もあるがおおむね安全だということで、自衛隊が派遣された気がするのですが。自衛隊を派遣するときは戦地じゃないからと安心させておいて、誘拐された3人に対してはイラクは戦地なんだから、危険にさらされることはわかっていたはずだ、自己責任だというのは、矛盾してませんか?

_ slk (2004-05-08 13:21)

戦闘地域と戦地は異なる

_ ぷらみど (2004-05-09 06:39)

slkさんの発言を勝手に補足。<br>戦闘地域でないことと、安全であることは同義ではありません。政府の解釈によればテロリストが暴れているのを戦闘行為とは呼ばないので。(http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b159008.htmの5番目)

_ 通りすがり (2004-05-09 12:59)

辞めちゃった福田官房長官曰く「ミサイルが飛んでこようが何だろうが非戦闘地域です」だって。むちゃくちゃじゃん。

_ まず勉強しよう。 (2004-05-09 13:11)

>むちゃくちゃじゃん<br>ミサイルが飛んでくるかどうかと戦闘地域か否かは独立な<br>問題だからなあ。理解の程度が大きく違うのでこの手の議論は<br>厄介だ。よく聞いてみると同じ事言ってたりするんだよな。

_ 通りすがり (2004-05-09 13:55)

まあ例えばいきなりテポドンが一発日本の上空を通過しただけで戦闘地域と呼ぶのは適切ではないのでしょうが。漏れが引っかかったのは「ミサイルが飛んでこようが何だろうが」の「何だろうが」の部分です。何が起こっても戦闘地域とは見なさないというのでは、さすがにむちゃくちゃだと言わざるを得ないでしょう。

_ 3AC (2004-05-09 18:25)

それは、「戦闘地域と呼ばないと決めたので、何があっても非戦闘地域と呼びます」という意味でしょう。<br>それに対して、「判断が間違いであった、次からはもっと安全寄りに戦闘地域だと認定しよう」という発言をするのは自由ですが、「今から戦闘地域と呼ぶべきだ」と主張するのはおかしいと思います。日本全体の方針を決める所がそんなにコロコロ変えてはいけないでしょう。

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