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Matzにっき


2003年12月11日

_ [ゲーム]くまうた

江渡さんから宅急便が届く。中身は「くまうた」。 先日、京都でお会いした時に、

いやあ、ゲームを作りまして。 「くまうた」っていうんですけど、 私の担当した部分プロトタイプはRubyで作ったんですよ。

とか話していらっしゃったぶんだ。江渡さんは自動作曲機能を担当されたそうだ。

しかし、私、PS2どころか自宅にゲーム機が一切ないんですけど...。

とりあえず、金曜の会社の忘年会にPS2を持ってきてもらって遊んでみようという話になる。

_ [ゲーム]insaniquarium

うちにゲーム機ががないのは、私があんまりゲームが得意でないのと*1、 子供の教育のためなのだが、先日 insaniquarium を目ざとく見つけた息子がはまってしまった。 ゲーム経験の少ない6才児にはあまり難しいゲームは遊べないのだが、 これはレベルがちょうど良かったらしい。

免疫がないからはまりまくり。ちょっと厳しくしつけないといけないかなあ。

*1  でも、rogueとかxsolはたまに遊ぶ

_ [日記]テーマ

クリスマスが近いんでテーマを変えてみました。でも、クリスマスが終わったらまた戻すかな。


2004年12月11日

_ 体調

PCの画面が妙にまぶしい気がしたが、 だんだん頭が痛くなってきた。 どうも具合が悪い。

風邪を引いたか、あるいは睡眠不足か。

今日は寝て暮らすことにする。

_ 「白血球不一致の父から骨髄移植」

というニュースを新聞で読む。 ここで予告されていた手術が無事行われた、ということらしい。「患者の状態は良好」とのこと。

HLA不一致は大きな問題なので、それが克服できるということであれば、 白血病や再生不良性貧血の患者にとって朗報だ。


2005年12月11日

_ [教会] 松江

今週は朝、気持ちよく起きられた。教会へ。

司会。年末は連絡事項が多い。今年はクリスマスと元旦が日曜日なんだなあ。 クリスマスは最初の礼拝だけ。元旦は通常通り。

集会終了後、キャロリングの練習をしてたら、 次女が「気持ち悪い」と言い出した。風邪でも引いたか、疲れが出たか。

吐いたけど、しばらく休んだら、元気になったようだ。

今日は一日おとなしくさせよう。天気も悪いし。


2006年12月11日

_ [Ruby] NaCl、Ruby/Railsの優位性語る - Java開発者はどこでつまずく?

先週金曜日に行ったプレス発表が記事になっている。

「私はJavaではWebアプリケーションが書けないが、Ruby on Railsなら書ける。 この生産性の違いは無限大だ」と言ったとか。 もちろん、ネタなので真面目に反論してはいけない。

_ [OSS] OSSコミュニティは価値観が引力となってできる「銀河系」--CE Linux Forum上田氏

CELFの上田さんが、コミュニティ運営に苦心した、という話。

Linuxの場合はすでに存在するコミュニティに参加する形になるので、 そこにある雰囲気や慣習を尊重するということが重要になるのだろう。 私は「自分のコミュニティ」を作った形になるので、そういう経験はあまりない。

後からRubyコミュニティに参加した人はどう感じてるんだろうね。

_ [知財] 検索サーバー:国内に設置 実現へ著作権法改正方針

国内に検索サーバを置くのは著作権違反になる、という話。

しかし、たとえ海外にサーバを置いていても、 日本国内の人間が運営し、日本国内に在住するものに対してサービスを行っているなら 日本国内法が適用されるような気がするのは気のせいだろうか。 法律の条文を厳密に解釈するとそうなってしまうということだろうか。

なんとなくネタのような臭いもする。


2007年12月11日

_ MORI LOG ACADEMY: なんとなく節目かも

森博嗣が5年後に引退するという話。

なんか期限を決めて引退とか、あんまり想像できないな。 どういう感覚なんだろう。

小説家とプログラマは、元手がほとんど要らない点や、 ひとつの世界をゼロから創り出すという点で よく類似しているような扱いを受けるし、 私も類似点はあるのだろうなと思う。

しかし、こうしてみると相違点もあるかもしれない(私は小説家の実体はわからないけれども)。

「作品」としての小説とソフトウェアの最大の違いは、 やはりその手離れの良さだろう。 普通、小説は一定期間で完成し、一度完成したらほとんど手を入れることはない。 出版後に小説に手を入れることは、それほど多くはない(ようだ)。 たとえば、井伏鱒二が「山椒魚」の末尾を削除しちゃった話は有名だけど。

小説も改版のときに少々直しを入れることはあるらしいけど、 ソフトウェアほどではないだろう。

一方のソフトウェアは、手離れが悪い。 私がRubyの開発を14年も続けているのなんてその最たる例だろう。 公開しながら14年間もほぼ毎日手を入れるような例が小説にあるとは思えない。

また、結果のコントロールしやすさという点でも、 小説とソフトウェアは異なる。 小説を読んだ結果というのは、読んだ人がどう感じるかというのが 一番重要なことだと思うが、同じ本を読んでも感じ方は一人一人違う。

一方、ソフトウェアは結果を「再現」するものは 再現性の非常に高いコンピュータである。 基本的にソフトウェアは作者の意図通りに動くはずだ。 バグがなければ。そしてバグがないことは滅多にないけれども。

というわけで、小説とソフトウェアは作品としての性質は結構違うという話。

でも、世界を創る「万能感」が動機になってるところとかは、 「小説家」と「プログラマ」はやっぱり結構似てるかもしれないけどね。


2008年12月11日

_ 日本は狭い

今日の午前中は秋葉原でRuby開発ミーティング。

夜は松江の施設に訪問して、クリスマスソングを歌う。

明日は東京経由で札幌へ。

日本ってほんとに狭い気がする。


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