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Matzにっき


2003年10月10日

_ オープンソースによる医療システム

うちの会社の同じフロアにはテナントとして内科医院が入ってるんだけど、 そこの先生に呼び止められた。「XMLってのはいったいなにかね」。

話を聞くと、先生は漢方薬データベースシステムをApache+MySQL+PHPで構築しているのだそうだ。 なかなか通だ。でもRubyじゃないのね。

で、解説書など読むとXMLという単語が頻繁に登場するが、 それがなにか、なんの役に立つのかさっぱりわからなかったんだそうな。 「いや、わからないと腹が立つよね」だそうな。

一通りXMLについて説明した後、「先生の目的には無用です」と教えておきました。 さすがにYAMLを紹介したりはしなかったけど。

_ 買い物

息子の運動会のためにビデオカメラ(Panasonic NV-GS50)を買う。親馬鹿。 いろんな機能が付いてて楽しい。いいおもちゃだ。

_ ショック

ささいなことで落ち込む。2,3日は続くかも。


2004年10月10日

_ [教会]総大会ビデオ(その2)

今日は日曜日の午前の部会および午後の部会。 4時間だから昨日よりはマシ? いや、やっぱり肉体的には辛い。

とはいえ、90を越えるおじいちゃん(ヒンクレー大管長)のあの矍鑠(かくしゃく)とした様子を見てると、 「肉体が再新される」というのは真実だと思うな。


2005年10月10日 体育の日

_ 今日の巡回

今日泊まった部屋は無線LANが使えた。で、禁断症状が出ていたのでネット巡回。

_ 浜松(3日目)

起床。ホテルで朝食。子供には好評。赤ん坊はわけがわからない(笑)。

時間があまりなく、いくつかおみやげを買い、レンタカーを返したらもう出発。

名古屋。 岡山。 玉造。自宅に着いたのは19時を回っていた。めちゃめちゃ疲れた。

_ [Ruby] 『Ruby Code & Style』

奇しくも同じ日、英語版Ruby Magazineである『Ruby Code & Style』が公開された。 今回のネタは

の3本。


2006年10月10日

_ [原稿] OSM原稿「美しいコード」

今月は新しい総理大臣のキャッチフレーズにちなんで「美しいコード」というテーマで。

コードの美しさというのは、なかなか難しいが、 (私は)どのようなコードを美しいと感じるかというような話。

次回、最終回。なんのテーマにしようかな。

_ [OSS] 2006年度の「日本OSS貢献者賞」の受賞者が発表

今年の「日本OSS貢献者賞」の受賞者が決定。

今年は

  • ひがさん(Seaser)
  • 平林さん(WideStudio)
  • 山本さん(Sylpheed)
  • 吉藤さん(USAGI)

の4名。おめでとうございます。

今年は「海外でも使われているプロジェクト」がテーマだったのかな。 吉藤さん以外は面識がある。っていうか、平林さんはついこないだ U-20の表彰式で隣の席だった。


2007年10月10日

_ [言語] InfoQ: アノテーション・ハンマー

Javaのアノテーションの応用例。

「ハンマー」というのは「ハンマーを持っている人にはすべてが釘に見える」ということわざから。 使いすぎは禁物、か。

Pythonの例を見ても確かにアノテーションはいろいろと応用範囲が広いんだけど、 なんだかRubyに導入する気にならない。 何故かと改めて考えると、たぶんattr_readerみたいなDSLっぽい 記述で十分だと考えているからなんだろうなあ。

アノテーションは一種のコメントのように見えるのに 実はプログラムの一部であるというのが気に入らないのかもしれない。

_ [言語] Writing An Hadoop MapReduce Program In Python - Michael G. Noll

Hadoopを使ってPythonでMapReduceを書く。

っていうか、普通に標準入出力を使った フィルタプログラムになってるな。これでMapReduceになるのか。 興味深い。

_ [言語] Grass the grass-planting programming language

変な言語には限りがない。

Print "w" to standard output.

wWWwwww

_ 世界一の成金に仕える技術者 - 新誠一の「言いたい放題」 - Tech-On!

日本は技術者を軽視しているが、 実際には技術者がいなければ社会が成立しないのだから...。

どうする、という話。

偉い人がこのことを認識してくれればいいのだけど、 どうも技術者は道具だと認識されているような。


2008年10月10日

_ 体重

今回の宮崎・岡山のツアーは、みなさんに大変よくしていただいたのだけど、 大変ご馳走していただいた副作用として、体重が増加していた。

まずい。今までの人生で一番重たい。

気持ちまで重たくなった。

_ 原稿書き

甥と姪が遊びに来ていたのだが、振り切って仕事、仕事。

さっぱり進まない。まずい。

_ [Ruby] default_internalにともなう暗黙の変換について

default_internalの導入に伴い、 今までかたくなに避けてきた暗黙の変換がとうとう導入された。

で、そうなると変換に失敗するケースも当然あるわけで。 たとえば、元のエンコーディングが期待と違っていたとか、 そもそも壊れていたとか。

同僚と話をしていて、そのような時の対処法として

  1. 壊れた変換結果を返す。エンコーディングはinternal
  2. 変換前の文字列を返す。エンコーディングはexternal
  3. 変換前の文字列を返す。エンコーディングはASCII-8BIT

があげられた。

これを決めてしまえば、後は、default_internalを参照しながら 上記のいずれかの処理を行う関数を用意して、 外部からの文字列はその関数をはさむようにあちこち書き換える ことで対処できると思う。

個人的には(2)がいいように思うんだけど。なんか見落としはあるかな。


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