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Matzにっき


2003年09月06日

_ [教会]ステーク大会

半年に一度のステーク(stake)大会が新見で開かれる。今日は1日め。 松江から2時間強で新見につく。夕べ夜更かししたせいで眠かった。

内容は省略。

_ Sobig.F

ステーク大会で、半日うちをあけてメールをチェックするとPOPサーバが反応しない。

調べてみると、1400通以上のSobigメールが届いていて、スプールが200メガを越えているので、 POPサーバが異様に遅いということのようだ。今時200メガ程度でこんなに待たせるPOPサーバも できが悪いとは思うが(solid-pop3dというもののようだ)、 用もないメールが大量に来る現状もなんとかしたい。

とりあえず、 なかださんのとこ経由で、 sobig_killer.rbを入手。

勘弁してくれ。


2004年09月06日

_ [morq]アドレスコンプリーション

最後の懸念であったアドレスコンプリーションも完成。 これで個人的にほしい機能は全部そろった。 ときどきカーソルの位置が変だったりするような気がするが、 実用上の問題はないだろう。

あとはパッケージ化か。コメントやドキュメントも書かないとな。

_ なぞなぞ(続き)

moleskinさんが、 なぞなぞ答えを考えてくださる。

「まつもと家のテーブル」だそうだ。

パッと見て「まつもと家のテーブル」なんてハートフルな答えを思いついたのだが、深読みであった。
みんなバタバタ忙しいので、一度に二人しか席に着かないから四本足
留守を守る奥様が一人でお食事なので二本足
一家四人で食卓を囲んで八本足

なるほど、きれいな答えだ。

しかし、残念ながら、うちは朝食は必ず一緒に食べるし、4人ではなく5人家族だったりする。 「まつもと家」じゃない食卓なら正解だったかも。

しかし、

だって、敬虔なクリスチャンの方がお子様に出すなぞなぞって、神の愛や家族といった格調高いところへ行く答えを期待するじゃないですか、外野としては。

結城浩さんの日記の読み過ぎかなあ。

なんて書かれるということは、もしかすると、 普段から敬虔なクリスチャンとしてのふるまいを期待されちゃったりするんだろうか。 なかなかそうはいかないが、今後は気をつけよう

_ [X31]インストール

私の持っているPCMCIAのCD-ROMドライブからはブートできなかったというトラブル以外は、 ほぼ問題なくインストール。結局、Windowsは(「復活の呪文」以外)全部消して、 スワップとそれ以外の2パーティションに分割。

基本インストールが終わった後は、旧マシンから

dpkg --get-selections

のデータをコピー、

dpkg --set-selections

で新しいマシンのリストを更新し、upgrade。

マシンパワーとディスクに余裕ができたので、いわゆるデスクトップ環境を使ってみようかと、 KDEとGnomeをインストールしたが、なんかピンとこない。 しかし、普通の人が軽々と用意できている環境がなかなかインストールできない自分は、 どうかしてるんじゃないだろうかと思う。

_ [OSS]オープンソースカンファレンス2004

そういえば、すっかり忘れていたのだが、土曜日はオープンソースカンファレンス2004だったのだな。

それなりに盛況だったようだが、誰かレポートをまとめてくれないかなあ。 私が見たのはmozixさんのレポートと、 レポートではないけど吉岡さんの日記くらいか。

_ [Ruby]講習会

講習会について打ち合わせをしていたら、日経の記事について教えてもらう。紙の日経の地方欄に載ったのは知ってたけど。

島根県、島根発のプログラミング言語を産業振興に活用

島根県は県内技術者が作ったプログラミング言語「Ruby(ルビー)」を活用して、情報産業の振興に力を入れる。この言語は比較的平易でなじみやすく、プログラムの原文が無料公開されているためソフト開発を低コストで進めることができる。10月から若者向け講座を継続的に開き、この言語の活用機運を高める考えだ。

ルビーは情報ベンチャーのネットワーク応用通信研究所(松江市、井上浩社長)に勤める技術者、まつもとゆきひろ氏が約10年前に作った。言語体系が簡素で、プログラミングの経験が浅くても比較的迅速にソフトを開発していくことができる。ルビーの無料公開ソフトは世界的に利用者が増えているという。

「ルビー」はよしてほしいなあ、と思いつつ、Web版にも載るとはな。

けど、Rubyって「島根発」とか「島根県内技術者が作った」ってイメージはあんまりないよな。 確かに私は今は島根に住んでるけど、出身者じゃないし、 開発を始めた時には静岡県民だったし、 それに世界中の人のコードが入ってるしなあ。


2005年09月06日

_ [Ruby] るびま 9号

創刊一周年記念号でもある「Rubyist Magazine 9号」が発行される。関係者のみなさんお疲れさま。

一周年記念号であると同時に今まで最大の分量でもある(らしい)。 これもひとえにささだくんのおかげであろう。

今回はスラッシュドットでも取り上げられている。

_ 東京出張と台風

今日は東京出張である。

普段は航空機チケットは旅行代理店で購入している。 領収書を提出する必要があるからだ。しかし、今日のぶんは領収書が不要だったので、 はじめてhttp://www.jal.co.jp/経由で チケットレスサービスで購入した。 今日の出張の用事は午後からなので10時台の2便を使おうと考えていた。

しかし、なんと今回間違えて1便を買ってしまったのだ。 なんてこった。しょうがないので、早起きして1便で東京へ。

しかし、後で分かったことだが、この日は台風14号の影響で、 出雲・羽田間は1便以外すべて欠航であったのだ。 運がよかったのか、なんなのか。

羽田からリムジンバスで海浜幕張へ。 某大企業のグループ会社でオープンソースコミュニティについて語ってくれ、との依頼だ。 私の他にVA Linuxの高橋さんと安井さんが呼ばれていた。

  • コミュニティは大事だが、「コミュニティ」という存在があるわけではない
  • 結局はコミュニケーション

などというような話をする。分かってもらえたんだろうか。

その後、懇親会など。電車でホテル(ってか旅館だな)へ。

_ 眼鏡破壊

で、旅館でお風呂に。インターネットアクセスと大きなお風呂がある時点で私は大満足なのだが、 建物は正直言ってボロい。お風呂に入って、眼鏡を拭いたら「バキッ」といういやな音と共に フレームが折れた。以前、溶接して修理してもらったところが弱くなっていたらしい。 こないだ子供がふんづけて歪んだのを無理に直したのがいけなかったか。

いずれにしても寿命だろう。しかし、眼鏡がなくては生きていけないので、 フロントでセロハンテープを借りて無理矢理レンズを張り付ける。 めちゃめちゃ情けない格好だが、きっとほとんどの人は気がつかない(と良いなあ)。


2006年09月06日

_ [言語] Boxing in the LLRing

今まで見た中で一番詳しいLL Ringのレポートが英語なのはどういうわけだろう。

_ [OSS] SRA OSS、Sylpheedの開発を全面的に支援

SRA OSSが山本くんを雇用してSylpheedの開発をホストするという話。

ちょっと意外。いろんな背景を考えてしまうが、 オープンソース開発者が安定的な雇用を得て開発に専念できることや、 企業がオープンソースプロジェクトを積極的に支援することは素晴らしいことだと思う。

_ [Ruby] フューチャーシステム、Ruby 非同期処理ライブラリ「AP4R」を OSS として公開

RubyForgeにライブラリを公開したことがプレスリリースになるような日が来るとは。


2007年09月06日

_ ITmedia +D LifeStyle:電話抜きiPhoneの「touch」、動画「nano」、大容量HDD「classic」−−iPodが全ラインアップを改訂

あんまり普段から(車の中以外で)音楽を聴く習慣がない私には iPodとか欲しいと強く思うことはないんだけど、 「電話抜きiPhone」であるところのiPod touchは PDAとして欲しい気がする。

あー、でもなあ。iPhoneと同じということは(ハックしないと)野良アプリは 動かないってことだよね。PDAとして使うには向かないかなあ。 PDAじゃないもんなあ。

そんな私はいまだにVisor Edgeを使っている。 先日壊れて予備機に移行したので、 新しい予備機を購入しなくちゃ。

ヤフーオークションに出てるかなあ。

_ [言語] From Rails to Django − Myles Braithwaite

RailsからDjangoに移行したらCPUやメモリの使用量が激減した、という話。

しかし、コメントでは「(別の)アプリを書き換えたらRailsのままでも使用量が激減した」という 話もあるから、いつもそうなるという保証があるわけではない。

_ [言語] Moonlight: Silverlight for Linux

MicrosoftがSilverlightのLinux版であるMoonlight(Monoで動く)を 提供するという話に関するTim O'Reillyのコメント。

Microsoftがオープンソースの信奉者になったとはとても思えないが、 その重要性を理解し、場合によっては協力しようと考えていることは 素直に認めてもよいのではないか。たとえ、その裏に利用しようという魂胆があるにしても。

ま、オープンソースを利用しようとしているのは 我々も同じことなのだから。

_ [言語] XMLに対するXPathのように - JSON用データアクセスライブラリ「JSONPath」 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

この考えを発展させると、 任意の(Rubyの)オブジェクトをトラバースして オブジェクトを求めるXPathならぬRubyPathを作ることも可能だと 思うのだが、そんなのにニーズはあるのだろうか。

Enumerable#selectとかの代わりができて、 参照階層が深くてもいきなり取り出すことができるのだが、 それがどれだけ嬉しいかどうか、だな。

_ 台風襲来

明日はX-Devがあるので東京なのだが、 いやがらせのように台風が東京に向かって突き進んでいる。

というわけで、予定変更して一日早く東京入り。 夕方から雨が強くなってくる。

夕食以外、ホテルに閉じこもっていたわけだが おかげで少々遅れていた原稿が片づいた。 もっとも、今月はやや減ページなのだが。

ホテルでは静かだが外では大変なことになっているらしい。


2008年09月06日

_ [Ruby] Lone Star RubyConf 3日目

いろいろと面白い発表が目白押し。

が、個人的にはキーノートで疲れ切っているので、 話半分で、たまったバグを片づける内職。

興味深かった技術

  • jaguarnaut
  • pool party
  • freeconferencecall.com
  • tickstart
  • lighthouse
  • github
  • ほかにもあったけど忘れた

遠くはアフリカから来た人もいたりして、 地域という感じはあまりないカンファレンスであった。 とはいえ、「オースチンから来た人」というかけ声に 100人くらい手をあげたりするのを見ると、 「そうか地域か」と思ったり思わなかったり。

主催者(Lone Star Ruby Foundation)およびボランティアのみなさん、お疲れさま。

戦利品

  • LSRCのTシャツ(白)
  • LSRCの帽子(限定品)
  • Jame Edward Gray IIのクラス参加者に配られた「I Know I/O」Tシャツ
  • 「JavaからRubyへ」Bruce Tateからのメッセージ入り (priceless)

_ NetworkManagerでつながらない

会社の無線LANがWPAに移行するという話を聞いて、 「つなげる自信がない」と愚痴をこぼしていたら NetworkManagerを薦められた。

言われるままにインストールした。 ソフトウェアとしての使い勝手はそんなに悪くない。

が、しかし、

  • keyが指定されているAPにはWEPだろうとWPAだろうとつながらない
  • keyがなければつなげられる
  • たまにdaemonが落ちる(signal 6)

という大きな問題が。iwconfigで明示的にkeyを指定するとつながるので、 ハードウェアの問題ではなさそう。

しかし、同じ無線LANのチップを使っている前田くんは、問題なくつながるということ。

おかしいなと思い、検索してみると、 同じような症状に出くわしている人は複数いるらしい()。 しかし、どの人も「うちでは動いている」という返答しかなく、 解決につながる情報は得られなかった。

NetworkManager経由でアクセス中にiwconfigを見ても、 APが見えてないように思えるんだけど、なにか設定が必要なんだろうか。 現時点ではDebian sidのパッケージでnetwork-manage-gnome 0.6.6-2を インストールしただけでなんの設定もしていない。

社内MLでも相談したけど、解決につながりそうな情報はないみたい。


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